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危険な副作用はあるの?

このページでは、高濃度ビタミンC点滴の副作用について解説しています。

副作用はないが、検査を受けることが肝要

高濃度ビタミンC点滴ががん治療に役立つ治療法なら、副作用もさぞ強いのでは…と思われる方も多いのではないかと思います。ところが高濃度ビタミンC点滴は、副作用がほとんどありません。

高濃度ビタミンCに副作用がほとんどない理由

もともとビタミンCには、化学的にも臨床的にも、重篤な副作用は確認されていません。

ビタミンCは私たち人間の体内に、必要あって存在している天然成分。人工的に作り出した化学物質ではないため、過剰投与や禁忌症の人への投与などの例外を除き、副作用の議論自体に違和感があります。これを証明する一例を紹介します。

アメリカ・カンザス州にある国際人間機能改善センターでは、過去15年間に3万件以上もの高濃度ビタミンC点滴を実施してきました。この3万件のうち、ビタミンCの副作用による死亡例はありません。死亡例どころか、重篤な副作用を生じた例すらありません。

唯一確認された副作用は、高濃度ビタミンC点滴を投与した当日に、腫瘍から出血したという例。従来の抗がん剤でも見られる副作用です。

この出血の原因は、ビタミンCの濃度でした。点滴を初めて投与する際には15mgから開始し、徐々に濃度を高めていく方法で出血を防ぐことができることが分かりました。

3万件もの症例数のうち、この軽微な副作用1件以外、ビタミンCによる副作用は確認されていません。よって臨床的には「副作用はない」という結論になるでしょう。

他に指摘されているビタミンC点滴の副作用としては、以下のようなものがあります。

  • 点滴痛
  • 静脈注射部位の局所的な痛み
  • 口の渇き

点滴痛については、ビタミンC点滴以外でも頻繁に確認される副作用です。血管炎や、針の刺し方などが原因となって起こります。ビタミンCの副作用とは異なるでしょう。

静脈注射部位の局所的な痛みも、ビタミンCが原因ではありません。点滴のスピードを遅らせることによって解消されます。

口の渇きは、確かにビタミンCを大量投与したときの副作用です。ただし、重篤な副作用につながることはありません。

なお、以前からビタミンCの過剰摂取は尿路結石の原因となると言われてきました。

しかし近年では、この説にも懐疑的な学者が増えています。少なくとも高濃度ビタミンC点滴は、尿路結石の原因にはならないことが判明しています。

ただし、以下の方は、高濃度ビタミンC点滴を受けるのが難しいといわれています。

《高濃度ビタミンC点滴が受けられない方》

  • 腎不全の方。透析をしている、もしくは近々透析をする予定がある
  • 心不全がある方。もしくは、不整脈のコントロールができていない方
  • 浸透圧が高くなることにより、血管痛がおこることがある方
    ※ただし、点滴スピードを調節することで対応できます
  • G6PD欠損症の方(溶血がおこることがある)
    ※ただ、日本人にはG6PD欠損症は非常に稀。点滴前に検査してもらえます。

腎不全や透析を行なっている方は、水分制限が必要です。そのためビタミンC点滴を受けられません。

また50グラムのビタミンCを点滴するのに点滴用蒸留水500 mlと併せて、約600 mlの水分を静脈から入れます。そのため、心臓に重度の障害がある方にとっては負担になることも。

その他、アレルギー反応、消化器症状(下痢など)、頭痛などもまれに起こるケースがあります。この場合、今後点滴を受けなければ、大丈夫です。

静脈に針を刺して施行する訳ですから、刺入部分は痛いです。しかしこれも一時的なもので、痛みを軽減するために局所を温めたり腕の角度を変えたりすることでほぼ消失します。点滴バッグ内に混合する薬液の調整もすることも可能です。

既存のがん治療が持つ副作用について

高濃度ビタミンC点滴にはほとんど副作用がありませんが、既存のがん治療には多くの副作用が確認されています。抗がん剤、放射線治療に分けて、それぞれの副作用を見てみましょう。

<抗がん剤の副作用>

  • 脱毛
    抗がん剤は、がん細胞だけではなく正常な細胞まで攻撃することがあります。髪の毛の元となる毛母細胞を攻撃すると、脱毛が生じます。抗がん剤の投与が終われば髪の毛は再生します。
  • 吐き気・嘔吐
    抗がん剤が脳の嘔吐中枢を刺激して、吐き気や嘔吐をもよおすことがあります。また、抗がん剤の影響で消化管の粘膜が弱った場合にも、同様の症状が生じることもあります。
  • 口内炎
    口内粘膜がダメージを受けて、口内炎を起こすことがあります。
  • 食欲不振
    抗がん剤の影響で神経がダメージを受け、味覚障害が発生することがあります。味が違って感じる、味が分からない、全ての味が嫌いな味に感じる等、様々な症状を自覚し、やがて食欲自体が減退していくこともあります。

放射線治療の副作用

  • 急性障害
    治療後すぐに発生する副作用の総称です。疲労感や、皮膚の赤み、痒みなどが典型的な副作用です。のどに放射線を照射した場合には、嚥下が難しくなることもあります。再発防止のための放射線治療を行った場合、白血球、赤血球、血小板の数が著しく減少することもあります。
  • 晩期障害
    治療から半年以上たってから発生する副作用の総称です。味覚障害、呼吸の違和感、リンパ浮腫、下血などが典型的な副作用です。

まずは高濃度ビタミンC点滴が受けられるかどうかを、事前検査でしっかりと調べることが必要でしょう。

既存のがん治療と高濃度ビタミンC点滴の比較

既存のがん治療は、多くの人に効果を発揮します。がん細胞が完全に消滅する人も珍しくありません。一方で、あまり効果が見られない人もいます。

これはビタミンC点滴についても同様で、完全にがん細胞が消滅する人もいる一方で、個人差レベルでは効果が薄い人もいるでしょう。

ただし確実に言えることは、ビタミンC点滴には副作用がほとんどないこと。そして、既存のがん治療には、ほぼ確実に副作用が現れること。

この点に鑑みれば、ビタミンC治療の可能性を試してみる価値があると言えるのではないでしょうか。

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